【脳筋でも分かる】NFTアートとは？購入・作成・販売方法を解説

こちらの記事ではNFTアートについて全く知らない方、他のサイトをいくつか見たけれど難しくて挫折してしまったという方でも「NFTアート？少しは知ってるかな」とドヤれるようになります。

NFTアートとは？

NFTアートとはブロックチェーン技術を使用して一意性と所有権が保証されたデジタルアート作品です。

ただ、これだけの説明では脳筋には分からないので順を追って説明します。

デジタルの世界に所有をもたらした「ブロックチェーン」

ブロックチェーンの特徴は、主に以下の4つとなります。

• 改ざんが非常に困難
• システムダウンが起きない
• 取引の記録を消すことができない
• 自立分散で動作する

そしてこれらの特徴をもつブロックチェーンという技術はデジタルの世界にデータの「信用」をもたらしました。

その信用の元で私たちはデジタルデータの所有が可能になりました。

ブロックチェーンがアートに使われた

ブロックチェーンはデジタルの世界でデータを信用する土壌を築き、それにより私たちはデータの所有が可能になりました。

その技術の適用例として一番馴染みがあるものは暗号資産ではないでしょうか。

デジタルアートもまた、デジタル世界での所有の対象となりました。

このようにブロックチェーンが適用され、所有可能となったデジタルアートがNFTアートです。

暗号資産とNFTアートの違い

しかし暗号資産とNFTアートの間には一点異なる点があります。

それは代替可能性です。

例えば、脳筋さんの100円は私たちにとっても100円であり代替可能ですが、脳筋さんが大事にしている有名ボディビル選手のサイン入りダンベルは世界に1つの代替不可能な代物です。

この考えをデジタルの世界に置き換えて考えると、暗号通貨は代替可能であるのに対し、NFTアートは代替不可能となります。

暗号通貨には代替可能なトークンFT(Fungible Token)が用いられるのに対し、一品もののアートには代替不可能なトークンNFT(Non-Fungible Token)が用いられます。

この代替不可能なトークンNFTがデータの一意性（他に存在しない1品ものであること）を保証することができるようになりました。

NFTアートはブロックチェーン技術を使用して一意性と所有権が保証されたデジタルアート作品

NFTアートのメリット・デメリット

次にNFTアートのメリットとデメリットについてです。

NFTアートの3つのメリット

唯一性と所有権の保証

この唯一性と所有権の保証がデジタルアートに価値を生み出しました。

ブロックチェーン以前のデジタル世界において、データの唯一性・所有権を担保することは困難でした。

例えば、脳筋さんがジムで写真を撮ってSNSにあげた場合、その写真は拡散され、誰でもダウンロードすることができます。（ダウンロードする人などいないでしょうが）

仮に脳筋さんが撮影した画像がオリジナルだとして、どのようにオリジナルであることが証明できるでしょうか。

このようにデジタル上ではオリジナルとコピーの境が存在しないため、かつてはデジタルアートは価値が認められづらかったのです。

そこにブロックチェーンが登場し、デジタル上にオリジナルという概念がもたらされ、デジタルアートに価値が生み出されたのです。

二次流通時にも収益の一部が作者に還元される

クリエイターから販売することを一次流通と呼び、その購入者から他の方に転売されることを二次流通と呼びます。

実世界のアートでは二次流通以降、作品がどこで取引されているか特定するのは非常に困難であり、二次流通の際の収益をクリエイターが獲得することはできませんでした。

しかしNFTは流通経路が全て記録される上、売買のたびにクリエイターが手数料を受け取ることができるという設定を付与することもできます。

これによりクリエイターは二次流通以降も収益を獲得することができるようになります。

世界的なマーケットへのアクセス

当然全ての取引はインターネットを介してオンライン上で行われます。

これらの取引に地理的な制約はなく、クリエイターは世界中にファンを獲得することができるようになります。

NFTアートの2つのデメリット

市場の不確実性

NFTはその希少性や独自性によって価値が決定されますが、市場の需要と供給の変動により価格が急激に変動することがあります。

2021年1月にジャスティンビーバーが500ETH（当時約1億8500万円）で購入したBored Ape Yacht Clubというアートの価値は2023年7月のタイミングでは30.5ETH（約826万円）となっています。

他にも3億円以上の値段で取引されたTwitter社のジャック・ドーシー元CEOによるTwitter史上初のツイートは今では20万円程度となっています。

異様に加熱したNFTバブルが終わり適正価格に戻ったのか、今後当初以上の価値がつくのか、真相は誰にも分かりません。

NFTの価格が不確実なものであるということは心に留めておく必要があります。

偽物の問題

NFTは改ざんができず、作品の唯一性と所有権の保証を可能にする技術です。

しかしNFTがオリジナルのデータに紐付けられているとは限りません。

つまり、NFTは所有の保証はしますが所有している作品が本物である保証はしてくれないということです。

購入する際は公式マークがついているのか、信頼できるTwitterアカウントと紐づいているかなど、偽物をつかまされないように注意を払う必要があります。

有名なNFTアート3選

次に有名なNFTアートについて見ていきましょう。

現在では様々な種類の作品が存在しますが、ここではNFTアートブームの火付け役となった代表的な作品を3つ取り上げます。

Everydays – The First 5000 Days

NFTアートといえばこの作品を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。

こちらの「Everydays – The First 5000 Days」は、最も高額で取引されたNFTアート作品であり、2021年3月に約75億円で落札されました。

デジタルアーティスト・Beepleが毎日1枚作成したデジタル画像を5000枚組み合わせた作品となっています。

購入者は「技術は再現可能だが時間だけはデジタルでハックできない。この作品こそがいまの時代においてもっとも価値のある芸術作品であり、10億ドルの価値がある」とコメントしたそうです。

CryptoPunks

CryptoPunksはイーサリアムブロックチェーン上で発行された世界最古のNFTプロジェクトであることで有名です。

8bitドット絵のデザインのキャラクターは全部で10000点であり、一つとして同じものはありません。

こちらはNFTブームの火付け役となった作品で今でも根強い人気を誇っており、中には数十億円で取引されるものもあるそうです。

そんなCryptoPunksですが、2017年のリリース時には無料で配布されていたそうです。

Bored Ape Yacht Club

「Bored Ape Yacht Club」はジャスティンビーバーやパリスヒルトン、エミネムなどセレブたちがこぞって購入したとして話題となったNFTです。

2021年4月にリリースされ、ご覧のとおり猿をモチーフにしたNFTコレクションとなっています。

「お金を持て余して退屈している猿たちがクラブを作り、バーでたむろする」というコンセプトで全10,000種類のキャラクターが発行されています。

NFTアートの購入方法

ここではNFTアートの購入方法について順を追って説明します。

NFTアートの購入は大きく分けて以下の6つの手順になります。

①暗号資産取引所の口座開設

通常のネットショッピングであればクレジットカードの登録などの手続きのみで簡単に商品の購入ができますが、NFTの場合そうはいきません。

その理由はNFT購入の際には円やドルなどの法定通貨ではなくイーサリアムなどの暗号資産を通貨として用いるためです。

よってNFT購入のファーストステップは暗号資産を購入するところから始まります。

暗号資産の購入は暗号資産取引所で可能となるため、その口座開設を行う必要があります。

暗号資産取引所の有名どころとしてはDMM Bitcoin、Coincheck、GMOコイン、bitbank、BITPOINTなどがあります。

②暗号資産の購入

口座の開設を行ったら次に暗号資産を購入します。

ここでの注意点は各マーケットプレイスでは全ての暗号資産が利用できるわけではないということです。

例えば、代表的なNFTマーケットプレイスであるOpen SeaではETH（イーサリアム）、USDC、DAIをはじめとした複数種類の暗号資産を決済に利用することができます。

NFTの購入には基本的にイーサリアムが用いられるため、どの暗号資産を購入するべきかわからない場合はイーサリアムを購入しておけば問題ありません。

ただ、使用できる通貨は各NFTマーケットプレイスのアップデートや、特定のNFTコレクションの設定によって変更される場合があります。目当てのNFTがどの通貨で取引されているかを確認することが重要です。

③暗号資産ウォレットの準備

手順②で暗号資産を手に入れましたが、それだけではNFTの購入はできません。

暗号資産取引所の口座からは支払いができないため、暗号資産の銀行口座のようなものを作成し、そこからNFTマーケットプレイスに対して支払いを行う必要があります。

この暗号資産版銀行口座というのが暗号資産ウォレットです。

一般的な暗号資産ウォレットとしてMetaMaskがあります。

④暗号資産をウォレットに送金

先ほど取引所で購入した暗号資産をMetaMaskなどのウォレットに送る必要があります。

利用しているサービスごとに送金方法は異なりますが、基本的には自分のウォレットのアドレスに対して取引所から送金処理を行う形になります。

⑤マーケットプレイスアカウント作成

NFTを売買するためのオンラインプラットフォームのことをNFTマーケットプレイスと呼びます。

OpenSeaやRaribleをはじめ、NFTマーケットプレイスには様々な種類があります。

購入したい作品があるNFTマーケットプレイスでアカウントの作成を行い、先ほど作成したウォレットの紐付けを行うことでNFTアートの購入が可能になります。

⑥マーケットプレイスでNFTを購入

後は好きな作品を探し購入するだけです！

NFTアートの作り方

NFTアートは通常のデジタルアートと同様の方法で作成可能です。

OpenSeaなどのNFTマーケットプレイスへの出品した際に作品がNFT化されます。

自身が作成しているコンテンツがNFTマーケットプレイスで出品可能かどうかは作成時に注意しておく必要があります。

例えば、OpenSeaでアップロード可能なファイル形式は以下の通りになります。

また、アップロード可能なデータサイズは最大で100MBとなっております。

NFTアートの販売方法

ここでは作成したデジタルアートをNFTマーケットプレイスで販売する方法について見ていきたいと思います。

①暗号資産ウォレットの準備

購入手順でも準備したように、暗号資産を扱う際にはウォレットを準備する必要があります。

ウォレットは暗号資産の銀行口座のようなもので、暗号資産の保管、送金、入金などを行うことができます。

一般的な暗号資産ウォレットとしてMetaMaskがあります。

②マーケットプレイスアカウント作成

NFTを売買するためのオンラインプラットフォームのことをNFTマーケットプレイスと呼びます。

OpenSeaやRaribleをはじめ、NFTマーケットプレイスには様々な種類があります。

出品予定のNFTマーケットプレイスでアカウントの作成を行い、先ほど作成したウォレットの紐付けを行いましょう。

③作品をマーケットプレイスに出品する

準備が整ったら、ついに作品をマーケットプレイスに出品します。

アップロードの際にNFTの名前や供給数、説明など必要な情報を入力し、アップロードを行います。

出品が完了すると各デジタルアートにNFTが紐付き、世界に一つのNFTアートの完成です。

まとめ

今回はNFTアートとはという内容で説明させていただきました。

各クエスチョンをクリックすることで記事の該当箇所に飛ぶことができます。

NFTアートとは？

NFTアートとはブロックチェーン技術を使用して一意性と所有権が保証されたデジタルアート作品です。

有名なNFTアートは？

Everydays – The First 5000 Days、CryptoPunks、Bored Ape Yacht Clubなどの作品はNFTアートの火付け役となりました。中には約数十億円で取引されるものもあります。

どうやって購入する？

NFTアートの購入は大きく以下の3つの手順に分けられます。

• 暗号資産取引所の口座開設
• 暗号資産の購入
• 暗号資産ウォレットの準備
• 暗号資産をウォレットに送金
• NFTマーケットプレイスでアカウント作成
• NFTマーケットプレイスで購入

どうやって作る？

NFTアートは通常のデジタルアートと同様の方法で作成可能です。

どうやって売る？

NFTアートの販売は大きく以下の3つの手順に分けられます。

• 暗号資産ウォレットの準備
• NFTマーケットプレイスアカウントの作成
• 作品をNFTマーケットプレイスに出品する